店舗経営をしていく上で大切になるのが運転資金。そんな大切な運転資金を食いつぶし、独立しても廃業に追い込まれている店舗が10年以内に9割以上もあると言われています。
その中でも、一番の失敗原因は、特に規模の小さい会社になるほど、経営者の能力に依存する割合が高まりますので、経営者次第で明暗が決まるといっても過言ではありません。
美容サロンの若手経営者さんは特に、職人気質のオーナーばかりなので、経営に関しては素人同然といえます。そんな赤子同然のド素人経営社のお金を狙う不届きな会社も数多く存在します。そこで、今回は美容室を独立開業したばかりの若手経営者が騙される3つの失敗パターンを紹介いたします。
新規独立経営者のお金を狙う悪徳業者から身を守るには、しっかりとした対策が必要です。巧みな話術を断るのが苦手な ”人のいい” 経営者を、被害から守るために、心構えやテクニックをご紹介します。
要因その①「空間デザイン・施工会社」に騙される。
美容室や整体院など店舗にて商売をする事業者には絶対に避けては通れない最初の難関。それはなんといっても「箱(店舗)創り」に他なりません。
どんなに良いお店創りをしたいと思っていても、施工会社のクオリティが低ければ、ただの安っぽいチープなお店になってしまい、高単価な優良顧客を集客することができなくなってしまいます。
美容室を開業するにあたって最も高額な投資が「内外装」
しかも内外装のコストは他の箇所に比べても高額な予算(300万〜2,000万)になるので、業者と契約を交わしスタートしてしまうと、2度と取り返しがつかなくなってしまいます。
雇われていた、社会経験の少ない若手経営者は特にターゲットにされやすく、1店舗目のオープンの場合はカマをかけて高額な施工代金を支払っている美容室オーナーも多数存在します。
仕上がってみて、その美容室のチープさに絶望を覚えたとしても、取り返しがききません。まさに「後悔先に立たず」とはこの事です。
よくある問題事例「パース」と施工後の実物が違いすぎる問題
施工会社のクレームとして、よく上がるのは、事前提案の段階で、パース(※1)を起こして空間イメージすり合わせを行っていくのですが、事前パースのクオリティが高すぎることにより、期待値が上がりすぎてしまうという問題が多発しています。
(※1)パースとは?
パースペクティブ(perspective)の日本語での略称。遠近法、遠近図法のこと。完成予想図のこと。パース図。日本では建築3Dパース検定などがある。
日本の建築では、事前に内・外観イメージの共通で使われることが多い。〜wikipedia参照〜
例えば壁面の作りだけでも、ただ単に壁紙を使用した場合と、エイジング職人がエイジング加工をした場合では、同じ白でもまったく違う空間になってしまいます。
パース提案の段階では、そういった細かい部分は後回しにしてオーナーのテンションを上げるパース作りに力を入れすぎる施工会社には注意が必要です。
対策ポイント
実際に仕上がった内装を見て「思ったよりもチープだな…」と後悔する前に、パース提案同時に、壁面や床の材質などをしっかりと確認しよう!
また、施工業社の過去実績も確認させてもらい、再現可能かどうか見極める必要があります。(仕上がりがチープになったとしても返金は聞かないのでしつこいくらいが丁度良いのです)
「デザイン会社」「広告代理店」に騙される。
美容室を新規開業する時は、まさに一世一代の大イベント。なので、「広告代理店」や「デザイン事務所」に依頼される美容院経営者も多いのではないでしょうか?
こんな広告屋には要注意!
1つのツールだけで集客はできない時代です!
広告は美容室のブランディングです!
いやいや!広告は継続しないと効果はありません!
あなたの依頼する広告屋さんはこんな事を言わないと思いますが、本当によく聞く話です。
もちろんせっかく独立オープンするのですから、集客が苦手な広告屋さんよりも、新規客を多く集めた実績のある広告屋さんお願いするに越したことはありませんよね。
しかし、世の中の多くの広告屋さんは「デザインのクオリティ」ばかりを追い求めていて、集客や求人の「結果」(例えば、月120人新規集客できました!とか、3人スタッフが決まりました!とか)具体的な人数や成果を出さない傾向にあります。
その場合は注意が必要としか言いようがありません。
そんな事ではすぐに、せっかく貯金した、なけなしの独立開業資金を食い潰すことになってしまいます。いくらお洒落でカッコ良いチラシのデザインでも「集客結果」に繋がらないと、お金をドブに捨てているとしか言いようがありません。
対策ポイント
美容室の場合は、実績多い美容業界専門の広告代理店がオススメ。しかし、会社として実績が出ていても担当者レベルでバラつきがある可能性があるので、事前に集客実績の詳細(見積もり金額以上の費用対効果を出せるのかどうか)をはっきりと伝えれるかどうかを担当者に確認しよう。守秘義務の関係でホームページ上に掲載されていない場合も多々あるので、担当営業に聞いてみると良いかもしれません。
「クーポンサイト」に騙される。
美容室で集客をするには欠かせなくなってきた「クーポンサイト」近年の美容室の予約システムはクーポンサイトに独占されています。「そろそろ髪切切りに行きたい!」と思ったらまずYahooかGoogleの検索で美容室を検索する方がほとんど。その時、高確率でトップに出てくるのがクーポンサイトなのです。
負のスパイラルに巻き込まれる
今の時代、クーポンサイトに広告を出していないと美容室に新規客は来ないのです。(特に都市部)その状況で足元を見て、高額な広告料を提示してきます。
広告料が固定費として経営を圧迫してしまう前に、クーポンサイトに依存せず、自社の強みを見つけ、ブランド化したしっかりとした集客が出来ている美容室はとても少ないのです。
広告を載せないとお客様は来ない、お客様が来てもその売り上げ以上にクーポンサイトに料金を支払い続ける。
負のスパイラルに巻き込まれていることに気づいてください。
対策ポイント
料金プランは極力安いプランで費用対効果を出すよう心がけましょう。新規オープンの場合は記念キャンペーンで初期は広告料金を下げてくるので、「まあ、安いからいいや…」と言って手を出してしまうと最後!料金さえ支払えば簡単に集客できるクーポンサイトには気を付けましょう。リピート率が低くなることはもちろん、大切な顧客まで失うことになります。
まとめ
いかがでしたか? これから美容室を開業して経営者になる美容師さんにとって「内外装」「広告」「クーポン」は取り組まなくてはならない重要な要素ですよね。
しかし、そんな美容室経営者たちを狙った悪質な業者もいることも事実、美容師は職人気質の方が多いので、経営判断に失敗してしまうとたちまち美容院の資金は火の車になってしまいます。
せっかく開業する美容室ですから、悪徳な業者に騙されず独立開業を成功させるために本質を見極めた行動を取っていきましょう。
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株式会社BRIDG DESIGN WORK’S
代表取締役 斉藤 章行
そのお店だけの”ウリ”をいち早く見つけて会社・商品・個人を売れ続けるブランドにする「突き抜けたブランドづくりの達人」株式会社BRIDGE DESIGN代表取締役社長。大阪のコンピュータ系専門学校で様々な技術を学んだ後「カジカジH」「FUDGE」「MYベストヘア」「InRed」など人気雑誌を数多く手掛ける美容専門広告代理店に入社。デザイナー・カメラマン・ライター経験を経て2015年BRIDGE DESIGNを設立。その経験を生かし現在は「突き抜けたブランドづくりの達人」として500社以上の広告制作・空間プロデュースに携わる。実績としてはスタイリスト年収1,000万計画、企業の問い合わせ件数300%アップ、たった3ヶ月で新規顧客2,000人プロジェクト達成や、新卒求人0人が毎年8名以上など、関わった全てのクライアントを圧倒的な成功に導いている。今現在も美容師の独立プロデュース・メーカー・ディーラー・サロンの広報顧問として多くの企業にとっての結果を追求し続けている。最近では、美容師の将来を見据えた「ゼロスタプロジェクト」を推進し、美容室直営店舗の運営にも力を入れています。現在、美容室4店舗、アイラッシュ2店舗を展開し、25歳の美容師が3ヶ月で月給60万円を達成するなど、将来に不安を抱える美容師たちに新たな希望を提供しています。美容業界に新たな価値をもたらすべく、日々取り組んでいます。